2019年の夏休み、家族旅行で利用したフィリピン航空、成田-セブ便のビジネスクラス。今回の旅行では、行きはビジネスクラス、帰りはエコノミークラスを利用しました。
フィリピン航空のビジネスクラス、噂では座席、サービスともにかなりショボいと聞いていましたが、実際どうなのか、2019年夏の時点で機材や仕様の変更などなかったのか、ラウンジはどうだったのか、などについてレポートします。
なお、アメリカン航空のアドミラルズクラブとビジネスクラス機内の様子については以下の動画でも詳細を紹介していますので、よろしければ御覧ください。
目次
夏休みの家族旅行で利用した成田ーセブ直行便ビジネスクラスについてレポートします。
今回搭乗するのはPR435便、成田-セブの朝発の直行便です。成田-セブの直行便は毎日2便運航されていますが、行きはも帰りも午前便をチョイスしました。

成田ーセブ便は1日2便の運航で、片道約4時間半と、沖縄よりちょっと遠いかなくらいの距離です。フィリピン航空のほかに、LCCのセブパシフィック航空が1日1便、運航しています。
成田ーマニラ便はA330-300というワイドボディの最新機材が導入されていますが、セブ便はA321-200というナローボディの設定しかありません。
A321-200は一昔前のビジネスクラスシートで、モニターもないという噂は聞いていましたが、実際そうでした^^。予約をする際は、機材の選択も含めて十分に考慮する必要がありそうです。
フィリピン航空 チェックイン~出国審査まで
前日にフィリピン航空からのメールで「webチェックインのご案内」が来ていたので、webチェックインを試みたのですが、途中の画面からうまくいかず・・・結局当日普通にチェックインとなりました。事前登録の際にもトラブルがありましたが、どうもフィリピン航空のwebは今一つです。
フィリピン航空のチェックインカウンターは第2ターミナルのGカウンターでした。第2ターミナルを入って左端の奥の方にあって、少々わかりにくい場所でした。

レッドカーペットのひかれた優先レーンでチェックインと手荷物を預けます。この際にANAのマイレージ番号が登録されているか念のためチェックします。(事前にweb上で登録されているのは確認しています)
チケットです。

右上の「NH/SFC」と書かれているところにANAマイレージ番号が書かれていますので確認できます。
時間もそれほどなかったのですぐに出国です。ここでもビジネスクラスですので優先レーンを使用できます。

こちらの優先レーンを利用できます。ただ、出国の際の顔認証については、身長135cm以下の子供が日本人用の簡易な認証機を使用できないということで、少々待たされました。フィリピン航空とは関係ありませんが、この点は改善してほしい所です。

ラウンジはアメリカン航空アドミラルズクラブを利用
ビジネスクラス利用ということで、お楽しみの一つは出発前のラウンジ利用ですね。フィリピン航空は、便数がそれほど多くないという事もあるためか、フィリピン航空独自のラウンジというのはなく、アメリカン航空のアドミラルズクラブというラウンジを利用可能でした。このアドミラルズクラブについて、詳しくは、以下の記事に解説してありますので、ご覧ください。
成田空港 アメリカン航空ラウンジの場所・営業時間等
場所と営業時間をチェックしておきましょう。
- 場所:第2ターミナル本館2階
- 営業時間:7:30~21:00
- ビュッフェ、ドリンク(アルコール含)、トイレ、WiFi、ビジネスデスク、パソコン、シャワールームあり
出国手続きを終えて外に出るとすぐ左側にエスカレーターがあり、そこから2Fへ降ります(↓は成田空港ホームページより)。

エスカレーターをおりるとアメリカン航空のラウンジがあります。
アドミラルズクラブ(ADMIRALS Club)の利用条件・対象者
このラウンジの利用条件は
- アメリカン航空、フィリピン航空、中国海南航空のファーストクラス・ビジネスクラス搭乗客
- ワンワールド加盟航空会社(JAL、マレーシア航空、キャセイパシフィック航空など)のファーストクラス・ビジネスクラス搭乗客
- ワンワールドの上級会員(エメラルド、サファイア、JGC:JALグローバルクラブ会員)および同伴者1名
となっています。
アメリカン航空、フィリピン航空、中国海南航空のビジネスクラスないしファーストクラスを利用するときだけでなく、ワンワールド加盟航空会社(JALやマレーシア航空など)のビジネスクラスに搭乗する際も利用可能です。JALのビジネスクラス搭乗であれば、JALのラウンジであるサクララウンジだけではなく、こちらのアドミラルズクラブも利用可能です。
また、エコノミークラス搭乗であっても、ワンワールドのステータス会員であれば利用可能ですので、例えばJALのJGCを取得していれば利用が可能です。

以下、ラウンジ内施設を簡単にまとめます。
アメリカン航空アドミラルズクラブのラウンジ内施設

中はかなり広いです。




ビュッフェメニューやドリンク類も非常に豊富で、満足度の高いラウンジです。さすがアメリカン航空ですね。

デザートも少量ずつで食べやすく、しかもおいしい!

「和」の雰囲気が非常に感じられるラウンジです。

噂通りショボかった!?フィリピン航空 成田-セブ便A321-200のビジネスクラス
さて、最も重要な機内についてご紹介します。
シートは一昔前の高級シートといった趣。ベージュのふかふかでかなり厚みのあるシートです。ビジネスクラスは飛行機の前方を占めており、座席配置は2-2の4アブレストで、3列の計12席でした(エコノミークラスは3-3の6アブレスト)。

ビジネスクラスシートの最後列は、そのうしろのエコノミークラスとは一応カーテンで仕切られていますが、食事の前は解放されており、シートをリクライニングすると迷惑になるんじゃないかというくらい接近しています。

このシート、少し薄くしてもいいので、もう少しシートピッチを何とかしてほしいというくらい、前との間隔が狭め(もちろんエコノミーよりは広いですが)でした。リクライニングも10度程度でほとんどできません。妻はふかふかで結構気に入ってましたが^^。
そして、やはり噂通り、モニターはありません。あとで紹介しますが、ipad miniが配られます。
まあ、時間的(約4時間半のフライト)にはがっつり寝たいフライトではないですし、値段的にもしょうがないとは思いますが、シートについてはいずれ改善を望みます。
機内食は離陸後約1時間程度で出てきました。

グラスについてはガラスのコップが使用されています。テーブル上にシートを敷いてくれて、弁当スタイルの配膳です。食事については、チキンとビーフから選ぶことができました。写真はチキンのものです。こちらもこんなものでしょうかね^^。悪くはありませんでした。

食後にはハーゲンダッツが配られます。これは特に子供にはうれしいデザートですね。ドリンクについても、ビール、シャンパンやワインなど数種類から選ぶことができました。機内での4時間半のサービスとしては十分ってところでしょうか。
そして、食事と前後して、噂のiPad miniが配られました。

こちらのiPad miniでは、リアルタイムの飛行経路(結構いい加減です)、映画やTVなどのエンターテイメントが楽しめます。ただ、映画については日本語字幕のものがほとんどなかったので実際に見るのはなかなか難しいようです。
なお、こちらのiPadでみられるシステムと同様のものは、日本であらかじめ「my PAL Player」をダウンロードしておけば、自分のスマホあるいはタブレットで見ることも可能です。(my PAL Playerは機内ではダウンロードできませんのでご注意ください)

なお、my PAL Playerを含め、機内でwifiを利用した外部ネット接続はできないようです。この点についてはしょうがないところですね。
うちでは、子供たちの為に、あらかじめ自宅のiPadにYoutubeから動画をダウンロードしてオフラインでみられるようにしておき、機内で見させていました。Youtube premium会員であればダウンロード可能ですし、そのほかにもダウンロードする方法が複数あるようです。
成田-セブ便 フィリピン航空ビジネスクラス利用まとめ
- チェックイン~出国審査は専用レーンで可能です
- ラウンジは豪華アメリカン航空アドミラルズクラブの利用が可能です
- ビジネスクラスのシートは噂通りショボいものでした
- 食事は悪くないと思います
- シートモニターがない代わりにipad miniが配られます
- 機内で快適に過ごすためには事前の準備が必要です
出国からラウンジまでは文句なしですね^^。一方で、機材、シート、機内エンターテイメント、食事については、他社あるいは帰りのエコノミークラスとそんなに違わない程度でした。
運賃は、エコノミークラス料金プラス20,000円程度でしたので、値段的には悪くはないとは思いますが・・・
マニラ便もかつては同様のビジネスクラスでしたが、、現在は最新機材でのサービスのようですから、時間がたって変わっていくのに期待しましょう。
以上、ご参考になりましたらうれしいです^^。
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